竹田 晋浩
専門分野
重症心臓・循環器疾患/重症呼吸器疾患/睡眠時無呼吸
当院以外の役職
NPO法人日本ECMOnet理事長
東京理科大学 大学院 上席特任教授
国立大学法人徳島大学医学部 客員教授
日本医科大学付属病院外科系集中治療科 元特任教授
資格・認定医
集中治療医学会専門医
救急医学会専門医
呼吸療法医学会専門医
竹田 晋浩
専門分野
重症心臓・循環器疾患/重症呼吸器疾患/睡眠時無呼吸
経歴、その他の役職
NPO法人日本ECMOnet理事長
東京理科大学 大学院 上席特任教授
国立大学法人徳島大学医学部 客員教授
日本医科大学付属病院外科系集中治療科 元特任教授
資格・認定医
集中治療医学会専門医
救急医学会専門医
呼吸療法医学会専門医
高度な医療を提供する地域を支える循環器(心臓、血管・呼吸器(肺)の専門病院
当院は、循環器(心臓、血管)と呼吸器(肺)の疾患に特化し、24時間365日体制で救急の受け入れを行なっています。日本医科大学付属病院集中治療部門(特任教授)での診療に長年携わってきた経験を活かし、「最善の医療を提供するという理想を実現したい」という思いで当院を立ち上げました。思いを実現するためにまず行なったことは、各分野のスペシャリストを集めた医療チームの結成です。当院では「チーム医療」を大切にしています。どんなスーパードクターもチーム医療が充実していない施設では実力を発揮することはできません。各分野が緊密に連携を取りながら、外来から手術そしてリハビリテーションに至るまで、切れ目のない医療を提供しています。専門性の高い技術はもちろんのこと、カテーテル治療と外科手術を同時に行うことができる最先端のハイブリッド手術室などの院内設備を充実させ、重症者に対応できる体制が整っています。そして最も大切にしているのは、患者との信頼関係です。患者、そのご家族にとっての「最善の治療とは何か」を常に考えながら、日々の診療に注力しています。地域医療への貢献は当然、さらに日本を代表する病院を目指して、社会の進歩、発展に貢献していきたいと考えています。
「ECMO」を使った最先端の治療法
重症の心不全や呼吸不全は自分の力では血圧、血液の酸素濃度を維持することができず、「ECMO」という治療法が必要になります。ECMOは人工心肺装置により循環と呼吸を維持する治療法です。2009年に流行した新型インフルエンザでも世界中で多くの重症患者がECMOで命を助けることができました。しかし当時の日本の生存率は約35%で成績の良い 海外の比べると半分くらいでした。そこで2010年から厚生労働省のインフルエンザ対策委員会の中にECMO部門を作成し、私がメンバーになりました。 また2013年から厚生労働省は重症心不全・呼吸不全に対するECMO治療向上を行う委員会を立ち上げ、私が代表を務めてきました。そして2016年には生存率は80%に改善させることができました。これは海外のどこと比べても遜色のない世界トップレベルの成績を残すことができたのです。
世界水準の病院のシステムで地域の患者さんに安心を
当院の病院のシステムは国内の大学病院レベルと同等かそれ以上の最高レベルで、世界水準になっています。急性心不全の初期治療において大切なのは、ガイドラインにもあるように最初の1時間が勝負です。特に心不全からの低酸素状態を改善させることが重要です。我々は過去15年間で1000症例以上を診てきたという臨床経験とデータ記録から医学論文を発表し、世界中にこの治療方法を広めることで、急性心不全の死亡率が30?40%だったのを10ポイント下げて20%としたことにも大きく貢献することができました。我々には膨大な治療経験があるので、平均的な数字よりもさらに下げることが可能です。ちなみに当院での死亡率は3%です。 地域医療ということに関しては、地元の患者さんを受け入れるのは当たり前であると考えています。心不全や心筋梗塞は夜中に発生することが多く、そんなとき患者の頭に浮かぶのは「どこに行けば診てもらえるのか」ということです。かかりつけはもちろんのこと、いつ何時どんな状態になったとしても「ここに来れば診てもらえる」「ここに行けば助かる」「いつでも 大丈夫」と安心感を提供することで、役立っていきたいと考えています。