「24時間365日体制の迅速な治療で
地域のゲートキーパーに」
~緊急性の高い症例にも瞬時に対応できる医療体制~
不安定狭心症や急性心筋梗塞といった救急対応が必要な患者さんの治療にも、24時間体制で迅速に緊急カテーテル治療が出来る体制を整えています。
緊急対応24時間365日当院は紹介状がなくても受診頂くことができます
受付時間:月~金 7:45~11:00 12:30~16:00
土 7:45~11:00
そのほか循環器疾患全般
重症心不全・狭心症・心筋梗塞・高血圧 不整脈・閉塞性動脈硬化症
不安定狭心症や急性心筋梗塞といった救急対応が必要な患者さんの治療にも、24時間体制で迅速に緊急カテーテル治療が出来る体制を整えています。
狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患は、心臓の筋肉に必要な栄養や酸素を運ぶ血管(冠動脈)が細くなったり詰まったりして、心臓に十分な血液が送られなくなることによって起こります。
このため治療は、血管の狭くなった部分を広げて、血液のスムーズな流れを取り戻すことが目的となります。方法は大きく分けて、薬物治療・経皮的冠動脈インターベンション(PCI)・冠動脈バイパス手術(CABG)の3つがあります。
経皮的冠動脈インターベンション(PCI)は、脚の付け根や腕、手首などの血管から、カテーテルという医療用の細く柔らかいチューブを差し込んで、冠動脈の狭くなった部分を治療する方法です。
先端にバルーン(風船)を取り付けたカテーテルでバルーンを内側から膨らませて血管を押し広げる方法(バルーン療法)が基本です。
急性心筋梗塞患者や不安定狭心症患者では、死亡を減らす効果が認められています。安定した狭心症患者では、死亡を減らす効果は証明されていませんが、症状の改善効果や、不安定狭心症へ発展するリスクを軽減させる効果が報告されています。
従ってお薬で症状や心電図の改善がない、または乏しい場合に心臓カテーテル検査を行い、高度な狭窄があれば、治療を行うことが一般的です。
治療の方法としては、局所麻酔、場合によっては静脈麻酔を行い、足(大腿)や腕(肘・手首)の血管に細い管(カテーテル)を挿入し、カテーテルを心筋の栄養血管(冠動脈)の根元まで持っていきます。ここまでは、心臓カテーテル検査(冠動脈造影検査)と同じです。
狭窄や閉塞の性状によっては下記に示すような特別な治療を行う場合があります。
先端にバルーンが付いた
カテーテルという医療用の細いチューブを脚の付け根や腕、手首などの血管から差し込み、
冠動脈の狭くなった部分でバルーンを膨らませます。
血管がほぼ正常な太さにまで広がったら、バルーンをしぼませて体外に取り出します。
冠動脈の狭くなった部分を押し広げるときに バルーンにステントを取り付けておき、バルーンを膨らませたときに、ステントが血管の壁を内側から押さえるような形で固定されるので、 血管が再び詰まってしまう(再狭窄)の危険性を減らすことができます。
ダイアモンドの細かい粒を付着させた小さなドリルが取り付けられた器具で、
ドリルが高速回転し石灰化した部分を削り取ります。
このドリルは柔らかいものは削れにくいことから、健康な血管を傷つけにくいのが特徴です。
また、 「削りかす」は赤血球よりも小さくなるため、血管に詰まることはほとんどありません。
心房細動は多くの方が有している不整脈であり、脳梗塞の発生リスクが正常な方に比べると2~7倍高いなど、多くのリスクがある病気です。 症状が無くても定期的な受診をお勧めします。
不整脈とは、心臓の刺激伝導路や電気の流れに問題があり心臓の拍動が乱れている状態を言い、異常があると拍動が速くなったり(頻脈)、遅くなったり(徐脈)、また不規則になったりします。
不整脈の原因はさまざまですが、生まれつき刺激伝導路や電気の流れに問題がある場合や、年齢と共に機能が低下する場合、他の心臓の病気によって機能が低下する場合などがあります。また、症状としては、心臓の拍動が早い・遅い、胸の痛み、息切れ、めまい、頭がふらふらする、失神するなどの症状が起こります。
・治療方法
※頻脈性不整脈
電極カテーテルを足のつけ根の静脈や首の静脈から心臓の中に配置し、心臓の中の刺激伝導系(心筋に走っている電線)の電気の流れを確認します。更に様々な電気刺激を行うことによって不整脈を誘発し、異常な電気回路を把握し、原因となる頻脈性不整脈(動悸や心不全の原因である速い不整脈)を同定します。同定された電気回路や異常興奮部位に高周波通電(カテーテルアブレーション)を行い、再度不整脈が起きないようにします。
※徐脈性不整脈
徐脈性不整脈(脈が遅くなるタイプの不整脈)に対してペースメーカーを使用して心臓の筋肉(心筋)を刺激し、脈拍数を維持する治療です。
ペースメーカーとは、4×3cm大の平らな本体(ジェネレーター)と、電気を伝える電線(リード)から成り立っており、本体は左前胸部または右前胸部の皮膚の下に植え込み、リードは本体から鎖骨下静脈を通して心筋に固定します。ペースメーカーは心臓の刺激の有無を感知し、必要に応じて心臓を刺激することで、不整脈による症状を抑えます。
また病気によっては下記の様な特殊なペースメーカーを使用することがあります。
主に下肢の末梢血管治療に力を入れ、歩くと足が重い・しびれるなどの症状、傷が治らないなど普段の生活にも影響が出る末梢動脈疾患までも治療しています。
全身の動脈の中でも主に手足に血液を届ける動脈を「末梢動脈」と言います。
この末梢動脈に動脈硬化症が生じると、手足に血行不良が起こり、PADと呼ばれる病気になります。
しびれや痛み、悪化すると潰瘍ができたり、ひどい場合には壊死したりすることもあります。末梢血管の病気の中で最も多いものです。
・手足に以下のような症状が出る
・重さ、だるさを感じる
・冷えを感じる
・しびれる
・痛む
・傷が治らない
・小さな切り傷や水虫の治りが悪くなり、さらに傷口が広がっていきやすくなる
・進行すると血流の悪い足の組織が壊死する
・間歇性跛行(かんけつせいはこう)
・歩くと足がしびれたり痛くなったりするが、少し休むとまた歩けるようになる
・症状が進むと、歩いていないときにも痛みが出てくる
治療法は大きく3つに分けられる
・抗凝固薬(血液を固まりにくくする薬)
・血管拡張薬
・コレステロール降下薬
・運動を行い、血行をよくする
・カテーテル治療:風船やステントで血管を拡張させる
・血栓内膜除去術:動脈硬化となっている部分の血管から、沈着物を取り除いて通りを良くする
・バイパス手術:自身の血管や人工血管を使って、新たに血の通り道をつくる
治療だけでなく早期から心臓リハビリの専門のスタッフにてリハビリを介入することにより患者さんの早期退院、早期社会復帰まで力を入れています。
術後早期から心臓リハビリテーションを提供し、身体的ダメージの回復と早期の社会復帰を目指すための万全のフォローアップ体制を整えています。退院後も再発を防止し、安らかな暮らしをバックアップしています。
「心臓リハビリは狭心症や心筋梗塞などの心臓病をお持ちの方や、心臓手術後の方に行うリハビリで、一言で言えば、心臓病特有の胸の苦しさを軽減させ、失われた体力を取り戻すための訓練です。」
主に心臓血管術後、心筋梗塞・狭心症に対する循環器治療後が対象。早期離床・早期回復・早期社会復帰を目標にICUから病棟まで、継続した運動療法を行います。 呼吸器障害やその他疾患に対してもリハビリ可能となっております。